恋活・婚活系マッチングアプリは以前の出会い系掲示板やアプリに比べ、運営側の安全に対する取り組みが強化されており、安心して利用できるようになってきました。
しかし本人確認書類を偽造してマッチングアプリに登録し詐欺行為を働く等、犯罪がまったくなくなった訳ではありません。
今回のブログ記事ではこういった犯罪行為に巻き込まれないために、どのような詐欺事例があるかをまとめてみました。
犯罪者たちの手口を知り、あなた自身が騙されないよう身を守る術を身に着けましょう。
【街コンジャパン】
7年間の婚活期間を経て、50歳目前で年下女性との「年の差婚」を実現しました。
このブログでは日々婚活アドバイザーとして勉強しながら、ハイスペックでなくても、努力次第で幸せな結婚ができることを、自分の経験を通して伝えるため立ち上げました。
マルチ商法・スカウト詐欺
マルチ商法とは、特定商取引法で「連鎖販売取引」として規制されている商法。
商品を購入し会員となった者が、新たな人を勧誘して会員組織を拡大していく販売形態です。
会員になった者が商品を他の人に勧めて会員に誘い、その人が商品を購入する(会員になる)とリベート(報酬)がもらえる仕組みです。
会員になるとたくさん仕入れをして商品を購入しますが、思ったほど勧誘ができないため商品が売れず、不要な商品が自身の手元に残ってしまい結果大損します。
なお、マルチ商法自体は違法ではなく、特定商取引法のルールに従っている限りは合法です。
安易に契約しないことが1番ですが、もし契約してもクーリング・オフ(※)の対象なので行政の相談窓口に早めに相談しましょう。
- 「クーリング・オフ」とは契約の申込や契約をしてしまった後に、一定期間であれば無条件で契約の申込を撤回・解除できる制度。
スカウト詐欺は自称美容師がカットモデルの勧誘をしたり、芸能関係者を名乗る男が芸能事務所にスカウトしてきます。
ターゲットにされるのは女性が多く、どちらも高額の登録料やスクール料を請求されるケースが目立ちます。
Mくんが彼女を見つけようとマッチングアプリに登録したところ、看護師の女性Rさんとマッチングしました。
Rさんの年齢はMくんの1つ上でしたがスレンダーな美人で、Mくんからデートに誘いカフェで会うことになります。
ここまで問題なくトントン拍子にきましたが、Mくんも少し前までは彼女もおり、モテない外見ではなかったため不思議には思いませんでした。
2度目の待ち合わせ場所にはRさんが「師匠」と呼ぶ女性もなぜか同席しており、ウォーターサーバのマルチ商法の勧誘が始まります。
お金がないと断っても消費者金融でお金を借りれば、すぐ元は取れるから大丈夫だと二人はひつこく勧誘してきます。
サラリーマンでは働いてもお金は残せない、それでも良いのかと3時間以上説得されますが、話しを聞いたあとなんとか逃げて帰ってきたのでした。
- スピード展開の場合は相手を疑ってみる
- 「お金がない」という断り方はやめて「やりたくない」ときっぱりと断る
- ウソをついて借金をするよう言われても、絶対に耳を貸さない
- 契約後でもクーリング・オフがあるので消費生活センター(局番なし:188)に早めに相談する
仮想通貨・暗号通貨・投資詐欺
お金を増やしたいという願望につけ込み、未公開株、社債、ファンド、FX等の取引を装って「値上がり確実」「絶対に損はしない」「元本は保証する」などウソの情報を並べて勧誘し、購入代金や出資金をだまし取る商法です。
マッチングアプリでは会話でのやり取りでターゲットに恋愛感情を抱かせ、二人の結婚資金などとの名目でお金を出させるのが常套手段です。
たとえ取引チャートで利益が出ているように見えても実際には架空の取引チャートで、出金しようとすると高額な手数料がかかりダマされたことに気づきます。
このあと紹介する「国際ロマンス詐欺」でも、同様の投資詐欺手口が散見されます。
マッチングアプリで知り合った男性から、二人の結婚後の資金を貯めるためにと暗号資産を送金、その後連絡が取れなくなる。
Sさんは日本在住のワイン輸入業者の役員というイギリス人男性Gさんとマッチング、LINEで連絡を取るようになりました。
やり取りの中でイギリス人男性GさんはSさんのことを「妻」と呼び、「結婚後のために二人で資金を出しあって投資をしよう」と誘われます。
暗号資産取引所の口座から暗号資産を購入、男が指定した口座に数日間にわたり合計130万円分の暗号資産を送金。
数日後に男性と会う約束もあったため、さらに40万円分を送金します。
しかし相手から「新型コロナに感染したから会えない」と連絡がり、その後 相手と連絡が取れなくなってしまいます。
- 投資で「必ず」「確実」はウソ!
- 本当に「高利回り」なら、他人からお金を集めたりしない
- 暗号資産の場合は交換業の登録業者か確認し、無登録業者とは取引しない
- 取引チャート等で利益が出ているように見えても冷静になる
- たとえ配当が1度出金できても、全面的に信用しない
国際ロマンス詐欺
マッチングアプリの詐欺相談で増えているのが「国際ロマンス詐欺」
マッチングした外国人と親しく連絡を取り合ううちにあなたに恋愛感情を抱かせ、LINE等に移行し送金を迫られる手口です。
資金の名目は「日本に移住するため」「二人の今後のため」「荷物を受け取るための手数料」など様々です。
前述の「仮想通貨・暗号通貨・投資詐欺」と「国際ロマンス詐欺」の合せ技で仕掛けてくることも多い詐欺です。
K子さんはある日マッチングアプリで自称外国人経営者、ファッションブランドでVIP待遇を受けているという男性Yさんとマッチングします。
男性Yさんがアプリを退会、LINEでやり取りする中でK子さんを「妻」と呼ぶようになり、二人の将来のため投資サイトで投資するよう日々説得されます。
断り切れず少額を投資したところ、利益が出て出金も可能だったことからK子さんはYさんを信用しはじめます。
元金が多ければ儲けも多いといわれ、銀行や消費者金融から借り入れて合計約500万円を投資。
しかし出金しようとしたところ、利益を含めた総資産の15%の180万円を保証金としてさらに支払う必要があり50万円をさらに借り入れたました。
残りの130万円についてYさんに相談したところ、そこで連絡が途絶えてしまいます。
- 荷物やお金を受け取るための手数料を求められても、絶対に支払ってはいけない
- 不安を感じたら送金をする前に、消費生活センター(局番なし:188)や家族に相談する
- たとえ配当が1度出金できても、全面的に信用しない
- 暗号資産の場合は交換業の登録業者か確認し、無登録業者とは取引しない
- 早々に LINE 等の SNS へ変更を提案してくるのは怪しい
宗教勧誘
「ヨガサークル」「〇〇ゼミ」「勉強会」「国際交流会」「スポーツ系インカレサークル」など、始めは宗教勧誘であること隠して近寄ってくるのが彼らの常套手口。
「国際交流会」などと偽って韓国の新興宗教に誘う手口も散見されます。
マッチングアプリでは若い世代をターゲットにしてマッチングし、何度か異性とデートをして相手と親しくなってから、切り出すケースが多いようです。
一泊二日の「自己啓発セミナー」等の誘いに1度乗ってしまうと、次はにひつこく誘われ知らぬ間にマインドコントロールされていきます。
マッチングアプリで彼女ができたという大学の友人に勧められ、アプリを始めることになったAくん。
しかし始めたみたものの「いいね!」してもどの女性も返してくれません。
数カ月後ついに「いいね!」がくるのですが、その女性H美がAくん好みのタイプだったため彼のテンションはMAXに。
H美が気を使って男性はメッセージにお金がかかるため、マッチングアプリからLINEでのやり取りに移行するよう提案され、その数日後にはデートの約束をしました。
H美は写真の通りの美人で会話も盛り上がり、Aくんはすっかり彼女を好きになってしまいます。
店を出て次に向かったのはH美が、Aくんと一緒に行きたいといった場所。
そこは集会所のような場所で中に入ると、牧師さんの話しをみな真剣に聞いています。
長い講話の終わりかけにお金を入れる箱が回ってきて、Aくんも周りに従って仕方なく1万円を入れます。
H美が、今後も定期的に話しを聞くことで幸せが訪れるといいますが、Aくんが考えさせてほしいというとその日は解散になりました。
その後もH美からLINEの誘いはありますが、Aくんは断り続けています。
- その場の雰囲気にのみ込まれない
- 「断ると相手に悪い」と思わない
- 困ったら家族等に相談する
ぼったくり詐欺
ぼったくり詐欺はマッチングした男性をデートに誘い、ぼったくりバーに付き合わされ高額な料金を請求する詐欺行為です。
女性が知っているバーなどに連れて行かれますが、男性を酔わせて冷静な判断ができないように仕組みます。
もちろん女性とぼったくりバーは共犯です。
30代の男性Tさんはある日マッチングアプリで知り合った女性、M子と会うことに。
M子が自分はお酒がすきなので夕方からのデートを提案、Tさんも承諾します。
待ち合わせに遅れてきたM子が「行きたいとこある?」と聞いてくるので、Tさんは居酒屋を提案します。
しかしM子は居酒屋はうるさくて好きじゃないので、以前から行ってみたかった二人きりになれるバーに行こうと誘ってくるのでした。
あまり気乗りがしないTさんでしたが、M子が思ったよりもかわいかったため付いて行くことにします。
バーに付くと入り口で飲み放題6,000円と説明を受け、入店後個室に入りM子の提案でダーツゲームに負けたらショットを飲むことになりました。
Tさんが3杯、M子が10杯ほど飲んだころ店員が、
「(別料金の)ショットをだいぶ飲んで、お会計が高額になっていますが大丈夫ですか?」
とTさんに聞いてきました。
我に返ったTさんがお会計を頼むと7万円の請求が提示されます。
M子は泣きながら「私のせいでごめんね、給料日には半分返すから立て替えておいてくれる?」といいます。
Tさんが現金をそんなに持っていないことを告げると、店員がATMに行っておろしてくるよう促します。
結果3人でATMに行き、Tさんが7万円を店員に渡して開放されたのでした。
そのあとM子からの連絡はなく、Tさんは彼女と店がグルだったことに気づいたのでした。
- スピード展開の場合は相手を疑ってみる
- 行き先を相手に決めさせない
- 手口をよく知って、不審な店だと感じたら入店を断る
- トラブルにあった場合は警察・消費生活センター(局番なし:188)に相談する
まとめ
ここまで詐欺犯たちの手口を見てきました。
彼(彼女)らの罠にかからないよう、気をつけなければならない基本事項として以下の3つがあります。
- スピード展開の場合は相手を疑ってみる
- 早々に LINE 等の SNS へ変更を提案してくるのは怪しい
- 不安を感じたら恥ずかしがらずに、消費生活センター(局番なし:188)・家族に相談する
とくにマッチングアプリ内でメッセージのやり取りをせず、LINEなど他のツールに早く切り替えようとする相手には注意が必要です。
ただ男性は選ぶマッチングアプリによっては従量課金となり、メッセージを送るたびに料金が発生します。
そのためマッチングアプリを選ぶときは月額制で、メッセージなどを気にせずに送信できるのが良いでしょう。
この記事を書いたゆうきはアラフォーの方が婚活をするのであれば、マッチングアプリよりも店舗型の結婚相談所をおすすめしています。
ですが自分もそうでしたが、高い入会金を出すのは勇気がいるものです。
マッチングアプリを始めるのなら国内No.1の利用者を誇る「Pears」も良いのですが、ボリューム層が若いためアラフォーは選んでもらえず気落ちしがちです。
そのためオンライン結婚相談所の「スマリッジ」を僕はオススメしています。
「スマリッジ」は健全なマッチングアプリであることを掲げ、婚活目的でない利用は違反行為となり、運営側が安全確保に努めています。
またオンラインとはいえ結婚相談所なので、本人確認がしっかりしており独身証明書も必須、詐欺犯はもとより遊び目的の既婚者が登録しにくい状況です。
担当の婚活アドバイザーが付くので、ひとりで動くよりもポジティブに動けるよ